半導体株調査部

半導体株の分析と投資実践

大紀アルミニウム工業所(5702):価格環境の改善を期待

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大紀アルミニウムの保有を開始しました。主要な需要先が自動車分野で、新型肺炎は短期的なリスクですが、21/3期以降に価格環境が改善する可能性があり、6ヶ月〜12ヶ月程度の時間軸で面白いと思っています。 

■企業概要:アルミ二次合金(リサイクル)のトップメーカー

1922年に日本で初めての2次アルミニウム精錬業を山本社長が創業したのが始まり。

 

大紀アルミニウム工業所:ダイカスト用・鋳物用・圧延用などアルミニウム二次合金地金(塊、鋳物材、ダイカスト材)・アルミニウム開発合金の製造販売、溶解炉の新築・補修等を営む。アルミニウム合金を自動車メーカーや製缶メーカーに納入。

 

海外はタイ・マレーシア・インドネシア等に現地法人を設立、アルミニウム二次合金地金(塊)を製造・販売。2015年東京アルミセンターを子会社化(アルミリサイクリングの川上事業を強化)。

 

■配当:安定配当の推移。配当利回り4%がサポートである印象

 

以下の様に過去7年は減配がなく安定配当が期待できそうです。

 

2013/03:6.00 円

2014/03:6.00 円

2015/03:8.00 円

2016/03:10.00 円

2017/03:14.00 円

2018/03:18.00 円

2019/03:25.00 円

2020/03(予):25.00 円

 

1月13日時点の株価ベースで、配当利回りは3.3%です。20年1月時点で今期の計画の配当性向は20%です。余裕たっぷりですね。

 

ちなみに以下が実績ベースの配当利回りです(図表は1月13日時点)。配当利回り4%(25円配当で625円)にサポートが確認できます。そこまで株価が落ちれば個人的には目をつぶって買っていい気がします。

 

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 ■大紀アルミニウム工業所の業績推移

通期ベースでは右肩上がり・・・ではないですね。一方、営業利益は増加傾向にあり、利益率が改善している点が見て取れます。原材料価格や海外進出により製造コストが下がっていると推測します。

 

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過去、減収は2015年10-12月期~2016年10-12月期の5四半期。今回は19年1-3月期から減収が始まっています。過去のサイクルに習うなら20年1-3月期、遅くとも20年4-6月期に前年比増収に転じる可能性が高いです。

 

ちなみに前回増収サイクルに入った17年1-3月期決算発表(17年5月)400-500円から18年には800円を超えました。

 

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原材料はアルミニウム屑です。スプレッドがマージンに効きますが、価格が上がるときは需要も好調という状況なので、結果LME価格と株価の方向性は似ている印象です。

 

地域別売上高は以下の通りです(19/3期)。タイとその他の伸び率が高いです。

 

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以下の様に、インドネシア、ベトナム等、徐々に海外に根をはっています。

 

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インドやベトナムはまだ非連結です。

 

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◾️バリュエーション

現状のPBRの0.8倍は過去3年程度のスパンでは底ですが、15年~16年は普通に0.4倍とかになっています。

PBRはあくまで目安で利益成長やROEの拡大が見込めるかどうかが投資のポイントになります。

 

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 PERは過去5年でも底に近い水準です。

 

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■大紀アルミニウム工業所(5702)の買い時を考える

 

2020年2月時点の個人的な買い時と売り時の見解です。

 

買い時について:20/3期の第4四半期〜21/3期上期と考えます。増収転換は早くて20年4-6月くらいと予想しますが、①増収する前に株価が下げ止まる可能性がある、②原材料価格が低いのでマージン(利益)がうわぶれる可能性がある、ということで今期に入って、来期の業績動向しだいでは積みますという戦略が良さそうです。PBR1倍超えたらリスクもでてくるので、短期で動ける場合のみでいいと思います。 

売り時について:売り時はPBR水準を見て段階的に売っていく方針です。

 

 

■大紀アルミニウム工業所への投資成績のレビュー(2020年2月更新)

以下が2月4日時点の大紀アルミニウムへの投資状況です。 

 

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  • 投資開始日:2020年1月
  • 現状の入金額:500万円
  • 最新の平均単価:716円
  • 最新の株数:7100株
  • 含み損益(プラスかマイナスか):マイナス25万円(2020年2月4日時点)

大紀アルミニウムの直近の売買履歴です

  • 新規買い(20年1月)

 


 ■リスク:自動車の調整が長引く

この会社は自動車分野に需要の多くを依存しています。自動車市場は弱いので、これが長引くと回復が遅れる可能性があります。

コロナウイルス・ 新型肺炎により中国経済が停滞するのはリスクです。ただし中国の競合企業の生産も停滞することが予想されるので、需給が締まる展開になればポジティブです。