うみがめの株式調査部

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10分でわかる東京エレクトロン株:半導体株のエース

東京エレクトロン(8035)は半導体株の絶対エース

株の投資家であれば是非知っておきたい日本の優良株「東京エレクトロン」を紹介します。東京エレクトロンは5G、IoT、ビッグデータを背景に爆発的な需要増加が期待できる半導体の恩恵銘柄の筆頭格です。このページでは東京エレクトロン株に投資する前に知っておきたいポイントについてまとめています。

またYoutubeにおいて10分程度で東京エレクトロンの知るべきポイントをまとめておりますので是非見てください。

 

 

 

 

①東京エレクトロンは何をしている会社?顧客は?

東京エレクトロンは半導体を製造するための装置を製造し、販売しています。2018年では世界3位の売上高を誇り、日本の半導体製造装置企業の中では堂々のトップです。

東京エレクトロンの顧客は世界の名だたる半導体メーカーで、インテル、サムスン電子、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)、東芝(キオクシア)、ソニー等が東京エレクトロンから装置を購入して半導体を製造しています。

半導体は5GやIoTによりデータ社会が進む中で、今後も需要が拡大が期待できます。半導体の数量や付加価値が増加する中で、それを作るための製造装置を販売している東京エレクトロンの売上拡大も期待できます。

 

②東京エレクトロンの強みは?

東京エレクトロンの強みは①国内の生産体制と強固なサプライヤー、②主力装置における独占的なシェアです。

 

・国内の生産体制と強固なサプライヤー:東京エレクトロンは半導体製造装置を全量国内で生産しています。主力製造拠点は九州、宮城、山梨と日本各地にあります。また国内企業を中心に強固なサプライヤー網を形成しており、それが高いクオリティの製品を製造する強みとなっています。

 

・主力装置における独占的なシェア:東京エレクトロンはコーターデベロッパーという製品において世界シェア90%を有しています。コーターデベロッパーは、露光工程という半導体製造で最も重要なプロセスにおいて、レジストの塗布及び現象をするための必要不可欠な装置です。東京エレクトロンはこの装置において独占的なシェアを有しているため、インテルやサムスンといった顧客である世界の半導体メーカーは東京エレクトロンと商談をせざるおえません。これにより顧客と関係を構築し、顧客の開発ロードマップが知れる等、競争上優位に立てます。

 

③東京エレクトロンの株価動向と業績動向:シリコンサイクルに注意

東京エレクトロンの長期の株価及び業績の動向を見てみましょう。 まず下記が2007年3月期〜2020/3期(会社計画)までの売上高の推移になります。

右肩上がりで上がっていくというよりは、「上昇→下落→上昇」というサイクルを繰り返していることがわかります。これは半導体市場の拡大と調整のサイクルである、シリコンサイクルに連動しています。

直近の19/03期は前回のピークである11/03期と比較して大きく伸びており、サイクルはありつつも、長期的には成長が期待できる「シクリカル・グロース」とも呼ばれます。

今後も景気変動や半導体市況のサイクルにより業績のアップダウンが予想されますが、東京エレクトロンが競争力を維持できるのであれば長期的に業績成長が期待できます。

 

東京エレクトロンの売上高の推移

東京エレクトロンの売上高の推移(百万円)

株価の長期推移も見てみましょう。下記が2000年1月(株価1万円程度)から2020年3月24日(株価2万円弱)までの株価推移です。このチャートはサイクルのピークで買うのは非常に危険であるという点を教えてくれます。

 

2000年のITバブルの際に株価は2万円近くに達していましたが、その後ITバブル崩壊で株価は大幅に下落しました。その後株価が2万円に達するのは2017年です。なので2000年につけた株価を回復するのに17年の歳月を要したわけです。

2000年のITバブルは特殊かもしれないですが、シリコンサイクルのピーク局面では投資は避けた方がいい、というのは東京エレクトロンに投資する上での鉄則です。 

東京エレクトロンの株価の推移

東京エレクトロンの株価の推移

 

④東京エレクトロンの買時はいつ?PBRが低い局面

東京エレクトロンの業績や株価は変動が激しく、投資タイミングが難しく思えます。1つの有用な指標は株価純資産倍率(PBR)です。サイクルのピークではPBRが高くなりがちで、ボトムはPBRが低くなる傾向にあります。

下記が過去5年の株価(水色、右軸)PBR(赤線、左軸)となります。15年はPBRは2倍〜3倍のレンジでしたが、18年には5倍強へと拡大しました。19年には再び2倍〜3倍へと下落しました。

半導体市場が長期的に拡大することを考えると、PBRが切り上がる局面も訪れると思います。例えばPBRが3倍になったら買うというアプローチも良いかと思います。逆に過去の推移を参考にすれば、PBR5倍近くは買わない方が良いでしょう。

 

東京エレクトロンの株価とPBRの推移

東京エレクトロンの株価(水色)とPBR(赤線)の推移

 

⑤東京エレクトロンの配当・株主還元・株主優待

東京エレクトロンは20年3月現在で株主優待は行っていません。20年3月時点の還元方針は「配当性向50%」、自社株買いは「機動的に実施」です。

配当性向50%は20%〜40%が多い日本企業の中では高い水準です。配当は完全に業績に連動します。業績が拡大すれば増配、減益となれば減配です。

20/3期は東京エレクトロンは減益を計画しているため、一株あたりの配当も758円→539円へ減少を計画しています。

20年3月23日時点での会社計画ベースの配当利回りは3.15%ですが、株価も業績も変動が激しいので、配当利回りも大きく変動する、という点を認識して投資するのが良いと思います。

東京エレクトロンの一株配当の推移

東京エレクトロンの一株配当の推移

 東京エレクトロン株の知っておきたいポイントのまとめ

東京エレクトロン株に投資する上で知っておきたいポイントについてまとめてみました。業績や株価の変動は激しいですが、半導体市場は長期で成長が期待でき、日本株の半導体関連株の中では売上規模、競争力、株主還元、いずれもトップクラスの絶対的エースです。長期視点で投資できる方は、シリコンサイクルには気を付けつつ、投資対象として検討してみるのもいいのではないかと思います。