こんにちは、うみがめです。
今回は、半導体製造装置株がこれから一度調整に入っていくのではというところを焦点にお話ししていきたいと思います。
そんな中でも、私なりにどんな株を買っていくのかというのを考えてみました。
まず、なぜ半導体株を一旦寝かせようかというと
メモリ市況の調整が始まりそうだからです。
半導体の中でメモリ半導体の中でもとても重要なアプリケーションですが、
さらにその中でもDRAMとNANDがより半導体の市場を左右するほどのポジションにいます。
その中でもDRAMが少し悪さをしています。
その事実が参照されているのが、DRAMeXchangeというメモリ市場情報サービスで、
機関投資家や年金基金、アセットマネジメントなどの投資におけるプロが多く見ている情報サイトです。
そのDRAMeXchangeもDRAMの価格についてかなり慎重な見通しを立てています。
DRAMのスポット価格は加工局面にあることを伝えられています。(9/2現在)
2020年の下期へ価格プレッシャーが続くと言われています。
DRAMの価格の予想では、3Q20ではサーバーDRAMは10〜15%下がる予想がされているのと、4Q20では更に10〜15%下がるというところも予想されていて、かなり厳しい見解です。
理由としては、DRAMの在庫が溜まっていて最終需要も弱くなっていくというところで、価格が弱くなるということです。
価格が下がると、収益性が落ちるので投資を手控えるという流れにこれからなっていきます。
SMICへの制裁→中国メモリにも波及?
最近はかなりアメリカ本気で中国の勢いを止めに来ているなという感じですね。
中国の半導体企業ですが、数千億円という非常に大きな投資をしていますが、この先も引き続き2020、2021年とアメリカからの制裁を受けると厳しいところがあります。
YMTCRというNANDを製造している企業ですが、こちらは中国で最も進んだ半導体製造企業のひとつです。YMTCRも今年は少なくとも2、3000円億円は投資をしていると思います。
量産化が進んできているからこそ、投資額が増えてきていると思うのですが、そのタイミングでの規制はきついですね。
アメリカの次期大統領で規制完全撤廃は考えにくいので、YMCRだけでなく、この先の中国半導体企業の成長も危険な香りがします。
メモリ以外はどうなんだ?
やっぱり最初に出てくるのは、TSMC。
ここ数年間継続的に投資額を拡大しています。現在では$16〜17billion(1兆6000〜7000億円)という巨額な設備投資をしています。
しかし、拡大し続けるのも限度があるので、そろそろ滑落する時期が来るというのも視野に入れておいたほうが良さそうです。
以上のことを考えると、
2021年の半導体製造企業の収益は減少となるのではないかな?という懸念がマーケットの中で広まってくると思います。
そうなると、今のバリュエーションと株価は厳しいのではないかということが予想されます。
こちらSEMIが発表した2021年の半導体製造装置の設備投資は2020年の好調をさらに超えるのでは?という予想を立てていました。
額はなんと、7兆円。
しかもこれを発表したのは7/21。
たった1ヶ月ちょっと前までは、株式市場もこの好況に付き合ってたのですが、それが今は傾きつつあるというのが現状です。
上のチャートは、東京エレクトロンの売上高の推移です。
上がったり下がったりを繰り返してきましたが、現在は好況で2021年3月期は増収の予想を立てています。
しかし、2022年3月期は下がってしまうのではないかという心配があります。
で、この時期に買うなら何が良いの?
メモリ株の調整や、中国の半導体への規制が比較的受けにくい企業は…
レーザーテック
理由は、EUV関連を手掛けているというのが理由です。EUVは別世界です。技術進化が必要な分野且つレーザーテックはそこでシェアを伸ばしているというので、業界が調整に入ってしまっていますが、それを打開できるかもしれないくらいの世界が技術を必要としている企業です。
ルネサス
主流の半導体株から逃げるという発想です。
コロナで車の販売台数は落ち込みました。しかし、だからこそ、ここからの回復が見込まれやすいです。
ルネサスのいいところは、車載半導体は一旦もう落ちています。株価も連動して、ほかの分野のようには伸びていませんでした。
もはや半導体から離れてみるー内需ー
コロナで業績が悪化して、かつこれから戻る見込みのある企業です。
例えば、物流系などが挙げられるかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
株をがんばっていきまっしょい!
半導体株や半導体業界を勉強するなら下記の本がおすすめです。
「半導体が工場でどうやって製造されるのか?」、「半導体工場は水や電力等のインフラはどうしているのか」「半導体製造装置はどのように並べられるのか」、等ネットでは入手できない知識を得れます。
私は何年も前に読みましたが、今でも読み返します。個人的には、これほど半導体に関する有用な知識が得られた本はありませんでした。他の人より1歩も2歩も知識で差がつけられると思います。