半導体株調査部

半導体株の分析と投資実践

キオクシアIPO、買うべき?結局どうなの?

 

こんにちは、うみがめです。

キオクシアIPO、

少し時間が経って開示された情報も増えてきたのでもう1度冷静になって、

買うべきか?どうか?を情報を整理して一緒に考えていけばと思います。

 

時価総額は?

以前、IPOが発表された際に日経ビジネスで時価総額3兆円と報道されていましたが、

実際にところは目論見書にある想定価格や発行済み株式総数を考えると、

上場時のバリュエーションは、(これは変化ももちろんあると思いますが)今のところ時価総額は2兆円強というところです。

 

成功するの?

競争力や当面の市場は不透明です。

というのもまだ調達額がまだ低く、設備投資に回せる金額が大きくないですし、

サムスンやハイニクス、マイクロンなどの競合がいるのが理由です。

またキオクシアのメイン市場としているNANDは、コロナの影響や世界的なスマートフォン在庫調整も不透明と判断する理由にあります。

 

一方で、今回売り出す株式の総数は約3000億円強とあまり多くないです。

東芝という唯一のメモリ株というところを考えると、

機関投資家は買わなければならない人が多いかと思います。

特にテック系、半導体系などのファンドの方々が日本唯一のメモリ株を持っていないと不安になる心理が働くと思います。

そういった需要のテクニカルな観点からの短期的なIPOのアップサイドを狙いにいくのはありなのではないかなと思います。

 

今回の調達額は3000億円強とあまり多くはないです。

バリュエーション自体は引き続き高いと思います。2兆円強の時価総額だとして、純利益が400億円出たとしてもPERが50倍なのでバリュエーション高めに見えます。

配当も当面なさそうですね。

一方で日本の唯一のメモリ株で、メモリ自体は中長期的には非常に強いので希少性は高いという評価ができると思います。

ファンダメンタルズ的には魅力的とは言えませんが、時価総額が2兆円程度であればテクニカルな要因(希少性かつ半導体株)を考えると買うのはありかなと思います。

 

ちなみに想定価格は9月17日仮条件決定、9月28日は引き取り価格決定されます。

このまま時価総額が2兆円程度におさまれば私はキオクシアIPOは買うのも面白いのではないかなと思います。

 

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最後まで読んでくださりありがとうございました!

株をがんばっていきまっしょい!

 

 

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