JT株(日本タバコ産業)が20年度第1四半期の決算を発表しました。私が考える決算のポイントをお伝えします。1Qは海外が健闘
1Qは海外が実質的な増益となっており良い着地でしたが、2Q以降のコロナ及びその他の影響を考えると決算全体の印象はよくないです。
2Qは厳しい。逆風はコロナのみならず
2Qはコロナ影響に加え、
・海外での1Qにおける在庫積み増しの反動
・肺を含めた健康意識の高まり、
・JTのシェアが低い電子タバコ(非紙巻タバコ)拡大
・為替(新興国通貨安)
がJTの業績やシェアに逆風になると考えられます。よって2Q以降や中長期的にも業績は厳しく見るべきです。
実は業績的に最も重要なファクターは為替です。特にオイルショックもありロシアルーブル安がネガティブです。
配当か、成長か。選択の時は遠くなさそう
財務的に配当の維持は可能ですが、今後業績が低迷することを考慮すると、成長投資を絞る必要が出ると思います。目先の配当か、成長投資か、選択する時は遠くなさそうです。
減配しても高配当株かもしれないが・・・魅力的な投資対象となりえるシナリオも
減配しても一定の利回りが期待でき、高配当株であるのは事実だと思います。ただ、減配するとやっぱり株価は下がるので、減配が出るまではあえて手を出す必要はないと思います。
安心して投資するには利益成長が欲しいです。もし、為替環境の好転(新興国通貨高)やRRP製品のシェア上昇がみられる場合は魅力的な投資対象になると思いますので、この点は注目です。
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