こんにちは、うみがめです。
株主優待って、素敵ですよね。
航空会社だったら株主優待航空券がもらえたり、
鉄道系でしたら50%運賃割引券とホテル・レンタカー・博物館・レストランの割引券がもらえたり…投資したら資金が増えるだけでなく、自分では買わないプレゼントのようなものが送られてきたり…
けど半導体関連株って?
え?ウェハがもらえるの?
使い道謎…確かに持ってたらなんかすごいニッチな人感出るけど…
そこで、今回は半導体株では珍しい
株主優待のある銘柄且つ将来有望な銘柄
をご紹介していきたいと思います。
栗田工業(6370)
こちらの企業は時価総額が4000億円近くあり、
ROEが7%強、高くもなく低くもないくらいです。
バリュエーションはPERを見ると20倍を超えていて、これは半導体関連企業株では高めです。
一方でPBR1.59倍、配当利回り1.93%でこれは結構高いです。
栗田工業は一体何をしている会社なのか
半導体工場や医薬品工場などで使われる水に関連する装置を販売している会社です。
超純水製造システムが取り扱い製品であるのですが、
半導体製造の家庭では非常に純度の高い水(=超純水)を使う必要があり、製造しています。
他にもボイラ薬品、冷却水薬品、排水処理薬品、土壌・地下水汚染浄化、業務用水処理機器なども手掛けています。
超純水製造システムはかなり強いお客さんをもっていて、
韓国のサムスン、中国の半導体企業(中国は今政府がかなり半導体企業に投資をしているので成長が見込める企業がたくさんあります)に納入しています。
なので、これから中国の半導体製造への投資が成功していったら、かなり恩恵を受ける会社でもあります。
メモリ市況がちょっと低迷していますが、サムスンはトップ企業で安定した企業なので中長期的には株価にも大きな問題はないと思います。
こちらが営業利益ですが、営業利益は年によって変動はありますが、
装置を売ってそのあとのメンテナンスで収益を上げれる事業体質なので、
今後は収益を回復できる見込みと捉えて良さそうです。
こちらがリーマンショックからの売上と利益ですが、
驚くことに一度も赤字になっていません。
コロナショック後も減収減益になっていますが、赤字にはなっていません。
このように栗田工業はかなり安定した業績推移を見せてくれています。
フリーキャッシュフローも基本的には出ています。
投資を大きくした時にはマイナスになったりしていますが、基本的にかなりコントロールできています。
なぜなら、営業キャッシュフローが毎年出ていて貯まったら投資したり、株主還元にしたりできているからです。
事業的には非常に安定しています。
売上構成比に関しても、水処理装置(超純水装置)などが60%程度で利益が出ています。
安定した事業モデルを持っていて半導体業界が成長をすればその恩恵を受けることができる
半導体関連装置株としてみなされる企業です。
配当も2013年から一度も減配していません。
株主還元をしっかりと気にしています。
今年もおそらく減益になりそうですが、配当はしっかり上がっています。
実績の配当性向は4割弱で、危険水域は50〜60%なので、
まだ問題ないでしょう。
株主優待はこれだっ!
水の栗田のうまい水!
100株以上保有していれば、もらえるものです。
5000株で108リットル…!
水100リットルって、アフリカ象が1日に飲む量ですね!
それを超えてくるなんてすごい量です!
ちなみに3年以上株を保有していると、さらに水がもらえる優遇があるそうです。
まとめますと…
栗田工業
配当利回り: 1.93%
配当性向(実績):38%
水の栗田のうまい水:1800円(100株)
優待利回り:0.5%(3320円)
配当利回りと優待利回りを合わせると2.43%です。
日本だけでなく中国の半導体産業が伸びれば、
超純粋を扱っているこの栗田工業の業績も上がり株価も上がります。
5年10年株を保持して待っている間に約550〜1100リットルの水ももらえて、
株価の上昇があればお金も手に入るという銘柄ですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
株をがんばっていきまっしょい!
半導体株や半導体業界を勉強するなら下記の本がおすすめです。
「半導体が工場でどうやって製造されるのか?」、「半導体工場は水や電力等のインフラはどうしているのか」「半導体製造装置はどのように並べられるのか」、等ネットでは入手できない知識を得れます。
私は何年も前に読みましたが、今でも読み返します。個人的には、これほど半導体に関する有用な知識が得られた本はありませんでした。他の人より1歩も2歩も知識で差がつけられると思います。
*1:栗田工業HPより