こんにちは、うみがめです。
今回は中国市場上場を狙う日本企業を紹介していきたいと思います。
科創板市場(スターマーケット)
2019年7月より取引が開始された中国版NASDAQような新興市場になります。
テック企業や新興企業などが多いので、売上や利益がそこまでたってないけ、成長性のある会社が上場しているような市場になります。
実は、スターマーケットには株価が爆上げするような銘柄がたくさんあります。
かなりイケイケの市場です。
そのスターマーケットに上場を目論んでいる日本企業がいるので、今回はその企業をご紹介していきます。
その名もRSテクノロジーズとフェローテックです。
RSテクノロジーズとフェロー:2社の共通点
この2社とも日本で上場企業として活躍する企業の中国出身社長です。中国市場について知識があるので、このように進出しているというところがあると思います。
半導体の中でもウエハ事業を中国で上場させようとしています。
なので、彼らの子会社をスターマーケットで上場する計画というイメージになります。
それも中国企業中央企業と二人三脚で上場していく予定です。
中国は米中摩擦があり政府は半導体業界の成長を早めたいところなので、
ウェハ関連事業を上場させることは中国の中でも注目度が高いですね。
スターマーケット、少しだけチラっとみてみる!
現在174社上場していて、業種別の写真が真ん中のチャートになります。
黄色がNew generation IT、灰色がHigh end equipment(半導体)になります。
オレンジが素材(半導体に関わるのも含め)です。
紺色がバイオ医薬です。
SMICは7/16にスターマーケットに市場を移し、上場しました。
上場初日に202%上がりました。
もちろん上場して資金を調達して、それを投資するというストーリーが背景にもあるのですが、この事実をみるとスターマーケットに上場することで期待値が高まっているということも示しています。
RSテクノロジーズ(3445)
RSテクノロジーは、9月11日に子会社のGRITEKをスターマーケットに上場する方針を発表しました。
GRITEKはプライムウェハ(8インチ)を製造しています。
GRITEKはRSテクノロジーとの連結子会社なので、スターマーケットで成功すればRSテクノロジーズの評価も上がります。
こちらが出資形態になります。
GRINM、RSテクノロジーズ、福建倉元の三社がBGRSに出資、
BGRSがGRITEKに出資することで中国市場に上場することを可能にしています。
こんなギャンブルみたいなことして、経営は大丈夫?と思われるかもしれませんが、RSテクノロジーズのGRITEKが担当しているウェハ事業は黒字できています。
プライムウェハ事業は、コロナの影響を受け2020年1Q危なかったですが、
2020年2Qでは5.7億円の利益を出すことに成功しています。
こういったことをみていくと、スターマーケットにおいて審査も通りやすいのではないかなと思います。
フェローテック(6890)
フェローテックは、様々な分野で活躍していますが、近年は特に半導体製造装置に使われるような素材やシリコンウェハに近年注力していました。
シリコンウェハは、20年3月期に売上が少し下がっていますが、
投資をかなりしてきているので、セグメントでは赤字となっています。
今回は、その半導体を中華子会社FTHWの60%を中国の政府・企業へ譲渡すると発表しました。
FTHWは8インチの半導体製造をしています。
現在は、投資先行で赤字になっていますが、中国で上場することで資金調達ができ、また設備投資に回せるフェローテックにとっては、なかなかいい話ではないかと思います。
ここまではいいけど、米中摩擦あるじゃん。リスクじゃないの?
結論からいうと、私はあまり影響ないのかなと思っています。
理由は両社とも最先端(8インチ)でないというところです。旧世代の8インチウエハ(EUVなどの先端は12インチ)を製造しようとしているので、米国の装置に依存せず中国内で完結できるからです。
まとめ
スターマーケット上場で大きく評価が上がる可能性
中国としても半導体を応援しているので、このタイミングでの上場は追い風がある状態だと思います。
RSテクノロジーは既に黒字で見通しも良いです。
フェローテックは赤字を出してしまっていたので、これを挽回のチャンスにできるのではないかと思います。
大化けも可能性はありなので、少しだけこの2社の株を宝くじ感覚で買うのはありかなと思います。(実は、私は少しだけ買いました。)
読んでくださりありがとうございました!
株をがんばっていきまっしょい!
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「半導体が工場でどうやって製造されるのか?」、「半導体工場は水や電力等のインフラはどうしているのか」「半導体製造装置はどのように並べられるのか」、等ネットでは入手できない知識を得れます。
私は何年も前に読みましたが、今でも読み返します。個人的には、これほど半導体に関する有用な知識が得られた本はありませんでした。他の人より1歩も2歩も知識で差がつけられると思います。