今日は東芝機械と村上ファンド、前田建設と前田道路の2つのTOBが主役でした。
日本はGDPに占めるM&A等のディール金額の比率がアメリカに比べ低いです。資本主義が浸透するにつれ比率がアメリカに近づくはずだと、我々より上の上の上の世代、つまり随分前から言われていたようです。でも直近まであまり変化はありませんでした。
もちろん成長戦略に行き詰まった日本企業が海外の会社を買う、アウトバウンドと呼ばれる買収は今も昔もあります。一方で敵対的買収や国内の再編や統合の動きが鈍い状況でした。
その要因は社会や文化的背景を含め色々あると思いますし、私には理解が及ばない分野です。
ただ一点印象として持っているのは、日本の株式市場ではアナリスト、機関投資家が資本主義をどこまで受け入れるか迷っているという点です。アナリストや機関投資家の責任というよりは、日本の社会的要請から起因しているものなので、皆のテーマですね。
村上ファンドは株主として追及すべき点を追及しています。そのわかりやすい結果の一つがリストラや株式還元強化です。
その追及に違和感を覚える人が多いと思うのが現状かと思うので、まだまだ日本の資本主義は変わりそうにはないですね。でも競争力低下とかグローバル化とかESGとか色々な要因が混ざった果てに徐々に近づくと思ってます。
個人的には日本なりの資本主義があると思うのでそんな近づかなくてもいいと思いますが、とりあえず波には乗ろうと思います。
意味のないことを長々と書いてしまいました。自分のポートフォリオに話を変えると、M&AアドバイザリーのGCAの本日の株価は微増でした。今日のところ株式市場は日本のM&A市場、資本市場の急激な変化はそこまで期待してない(若干はしてる?)というところでしょうか。
ちなみにGCAに関する過去記事です。ホルダーですが個人的には長期コア銘柄ではないです。事業環境は若干追い風程度の認識です。さてさてどうなるでしょう…
GCA(2174):M&A/事業継承の恩恵銘柄・かつ高配当株 - 大化けするかも?中小型株調査部